Use Cases (更新: 2026/6/6)

ページネーション実装で番号送りとカーソルを選ぶ基準とコード

ページ送り型の実装で迷うオフセットとカーソルの選び方を、URL設計・JSON API・落とし穴つきで解説。Claude Codeへの依頼文と動くコードも掲載。

ページネーション実装で番号送りとカーソルを選ぶ基準とコード

「記事一覧、ページ分けといて」。

Claude Codeにそう頼んだら、5分で「前へ / 1 2 3 / 次へ」が出てきました。動くんです。デモとしては完璧。でも本番に乗せた翌週、お客さんから「3ページ目を共有したのに、相手が開いたら1ページ目になる」と連絡が来ました。

URLにページ番号が残っていなかった。それだけの話です。でも、ページネーションが厄介なのはまさにそこで、壊れるのはボタンの見た目じゃなくて、その裏側の設計なんですよね。

僕が記事一覧と管理画面で何度も踏んだ地雷は、だいたい決まっています。page=0が来る。記事を消したら最終ページが消えて404になる。検索したまま次ページを押すと条件が飛ぶ。そして一番厄介なのが、最初に「番号送り」と「カーソル」のどっちで作るかを決めずに着手したことでした。

この記事は、その「どっちで作るか」と「番号送りをどう実装するか」に絞ります。下に向かって自動で継ぎ足していく方は 無限スクロール実装 に分けたので、ここでは扱いません。ページを「送る」型、つまりユーザーが番号やカーソルで明示的にめくるUIの話だけをします。

この記事の要点

  • ページ送り型は オフセット(番号指定)カーソル(基準点指定) の2種類。先にどっちかを決めてからClaude Codeに頼むと手戻りが激減する。
  • 共有・SEO・任意ページへのジャンプが要るなら オフセット。増減し続けるログやフィードで重複・取りこぼしを避けたいなら カーソル
  • オフセット型の正本は React stateではなくURLpageqをURLに置き、page=1はURLから消すと共有リンクが安定する。
  • 異常値(page=0 page=abc page=9999)は必ず来る。サーバー側で1以上の整数に丸め、最終ページを超えたら最後のページにするのが事故防止の肝。
  • JSON APIなら pageSize に上限を、レスポンスに totalPageshasNextPage を。これがないとフロントが毎回つらい。

まず「番号送り」か「カーソル」かを決める

着手前に1つだけ決めます。これを飛ばすと、あとで作り直しになります。

オフセット方式は「3ページ目を10件ずつ」のように番号で位置を指定します。/articles?page=3&q=react のようなURLをそのまま共有でき、5ページ目へ直接ジャンプできる。記事アーカイブ、検索結果、商品一覧、管理画面のテーブルはこれが向いています。

カーソル方式は「このIDの次から10件」のように基準点を渡します。新しい行が上に積まれ続ける通知・監査ログ・チャット履歴・時系列フィードで、重複や取りこぼしを避けやすい。一方で「いきなり7ページ目」みたいな任意ジャンプは苦手です。

迷ったときの僕の判断はこうです。URLを共有したいか、新しい行が増え続けるか。 共有したいならオフセット、増え続けるならカーソル。両方なら主役をオフセットにして、内部の重い一覧だけカーソルにします。

方式向いている画面弱点
オフセット記事一覧、検索結果、商品一覧、管理テーブル件数が変わると最終ページがずれる
カーソル通知、監査ログ、チャット履歴、時系列フィード任意ページへ直接ジャンプしにくい

ちなみに「下スクロールで勝手に継ぎ足す」無限スクロールは、ページを”送らない”のでこの表の外です。戻る操作・フッター到達・SEOの難しさがあって設計思想が別なので、必要なら 無限スクロール実装 を読んでから選んでください。

Claude Codeはコードベースを読んでファイルを編集し、コマンドまで実行するエージェント型のツールです。だからこそ「どっちの方式か」「どのURLを正とするか」を先に渡すほど、既存構成に素直に乗ります。現在の概要は Claude Code公式Overview が一次情報です。

Claude Codeへの依頼文(完了条件まで書く)

ページネーションはUI・URL・データ取得・アクセシビリティをまたぎます。だから「Reactで作って」だと必ず抜けが出る。僕は最初のプロンプトで完了条件を固定するようにしています。

Next.js App RouterとReactで記事一覧のページネーション(オフセット方式)を実装してください。
要件:
- URLの page と q を正とし、page=1 はURLから省略する
- Next.js 15以降の searchParams Promise に対応する
- 1ページ10件、page=0 や数字以外は1へ丸める
- 最終ページを超えた場合は最後のページを表示する
- 現在ページに aria-current="page" を付ける
- 前へ/次へは無効時にリンクではなくspanにする
- 既存の heroImage、frontmatter、内部リンクを壊さない
- 実装後に境界値(page=0, abc, 9999, 検索あり/なし, 最終ページ)のテスト観点を箇条書きで出す

ポイントは最後の2行です。「壊すな」と「テスト観点を出せ」を入れておくと、Claude Codeが自分でチェックリストを返してくるので、レビューがそのまま回ります。

Next.jsの今のApp Routerでは、page.tsxsearchParamsPromiseとしてawaitして読む のが新しい書き方です。公式の page.jsリファレンス でもそうなっています。クライアント側でURLを読むなら useSearchParams ですが、これは 読み取り専用URLSearchParamsを返すので、直接setしようとして詰まる人が多いです(僕も最初やりました)。

URLを正本にしてページを切り出す

まずサーバーコンポーネントだけで動く一覧を作ります。qpageをURLから読み、ページ番号を安全に丸め、検索条件を保ったままPaginationへ渡す。サンプルは配列ですが、実務では同じ形をそのままDBクエリに置き換えられます。

import { Pagination } from "@/components/Pagination";

const PAGE_SIZE = 10;

// 実務ではDBの結果に差し替える。ここでは87件のダミーで挙動を確認する
const articles = Array.from({ length: 87 }, (_, index) => ({
  id: `article-${index + 1}`,
  title: `Claude Code pagination note ${index + 1}`,
  createdAt: new Date(Date.UTC(2026, 0, index + 1)).toISOString(),
}));

type SearchParams = Promise<{
  page?: string;
  q?: string;
}>;

// 異常値(0, abc, 負数)はここで1へ丸める。URLは直接編集される前提で守る
function readPage(value: string | undefined) {
  const page = Number(value ?? "1");
  return Number.isInteger(page) && page > 0 ? page : 1;
}

export default async function ArticlesPage({
  searchParams,
}: {
  searchParams: SearchParams;
}) {
  const params = await searchParams; // Next.js 15以降はPromise
  const query = params.q?.trim() ?? "";
  const requestedPage = readPage(params.page);

  const filtered = query
    ? articles.filter((article) =>
        article.title.toLowerCase().includes(query.toLowerCase()),
      )
    : articles;

  const totalPages = Math.max(1, Math.ceil(filtered.length / PAGE_SIZE));
  const currentPage = Math.min(requestedPage, totalPages); // 最終ページ超えを丸める
  const start = (currentPage - 1) * PAGE_SIZE;
  const visibleArticles = filtered.slice(start, start + PAGE_SIZE);

  return (
    <main className="mx-auto max-w-3xl px-4 py-10">
      <h1 className="text-3xl font-bold">Articles</h1>

      <form action="/articles" className="mt-6 flex gap-2">
        <input
          type="search"
          name="q"
          defaultValue={query}
          placeholder="Search articles"
          className="min-w-0 flex-1 rounded border px-3 py-2"
        />
        <button className="rounded bg-black px-4 py-2 text-white">Search</button>
      </form>

      <p className="mt-4 text-sm text-gray-600">
        {filtered.length} articles, page {currentPage} of {totalPages}
      </p>

      <ul className="mt-6 divide-y">
        {visibleArticles.map((article) => (
          <li key={article.id} className="py-4">
            <h2 className="font-semibold">{article.title}</h2>
            <time className="text-sm text-gray-500" dateTime={article.createdAt}>
              {new Intl.DateTimeFormat("en").format(new Date(article.createdAt))}
            </time>
          </li>
        ))}
      </ul>

      <Pagination
        currentPage={currentPage}
        totalPages={totalPages}
        basePath="/articles"
        query={{ q: query || undefined }}
      />
    </main>
  );
}

肝はひとつ、URLを状態の正本にする ことです。React stateだけでページ番号を持つと、戻るボタン・共有リンク・再読み込み・クローラーで状態が消えます。冒頭で僕がやらかした「共有したら1ページ目」は、まさにこれが原因でした。URLSearchParamsはクエリ文字列を扱う標準APIで、仕様は MDN URLSearchParams が基準です。

JSON APIにするなら上限とメタ情報を必ず

同じページングロジックをJSON APIで公開するなら、pagepageSize上限つき で読みます。Claude Codeが何も言わないと出しがちな失敗が、pageSize=100000をそのまま通すコード。DBにもレスポンスにも一発で負荷がかかります。

import type { NextRequest } from "next/server";

const MAX_PAGE_SIZE = 50; // ここが無いと pageSize=100000 が通ってしまう

const articles = Array.from({ length: 87 }, (_, index) => ({
  id: `article-${index + 1}`,
  title: `Claude Code pagination note ${index + 1}`,
  createdAt: new Date(Date.UTC(2026, 0, index + 1)).toISOString(),
}));

function readPositiveInt(value: string | null, fallback: number) {
  const parsed = Number(value);
  return Number.isInteger(parsed) && parsed > 0 ? parsed : fallback;
}

export async function GET(request: NextRequest) {
  const page = readPositiveInt(request.nextUrl.searchParams.get("page"), 1);
  const requestedSize = readPositiveInt(
    request.nextUrl.searchParams.get("pageSize"),
    10,
  );
  const pageSize = Math.min(requestedSize, MAX_PAGE_SIZE); // 上限で頭打ち
  const totalItems = articles.length;
  const totalPages = Math.max(1, Math.ceil(totalItems / pageSize));
  const safePage = Math.min(page, totalPages);
  const start = (safePage - 1) * pageSize;

  return Response.json({
    items: articles.slice(start, start + pageSize),
    meta: {
      page: safePage,
      pageSize,
      totalItems,
      totalPages,
      hasPreviousPage: safePage > 1,
      hasNextPage: safePage < totalPages, // フロントの「次へ」判定はこれ1個で済む
    },
  });
}

これはapp/api/articles/route.tsに置けます。Route Handlerをapp配下のroute.tsで定義するのは route handler公式ドキュメント のとおりです。実務では配列の代わりにDBでcountfindManyを実行しますが、pageSizeの上限・safePagemetaの形はそのまま流用できます。API全体の設計を一段上から整えたいときは REST API設計ガイド にページングと冪等性をまとめてあります。

カーソル方式は「最後に読んだ位置」を渡す

オフセットの弱点は、件数が動くとズレること。ログのように1秒で新しい行が積まれる一覧だと、OFFSET 20 の最中に行が増えて、同じ行が2ページ目にも出る、なんてことが起きます。

そこでカーソル方式です。OFFSETの代わりに「最後に見たIDの次から」を条件にする。SQLにすると違いが一目でわかります。これはPostgreSQLでそのまま実行できます。

-- オフセット方式: ページが深いほど、捨てる行が増えて遅くなる
SELECT id, title, created_at
FROM articles
ORDER BY created_at DESC, id DESC
LIMIT 10 OFFSET 200;   -- 200行を読み飛ばしてから10行返す

-- カーソル方式: 直前ページの最後の (created_at, id) を基準点として渡す
-- 例: 最後の行が created_at='2026-03-01T00:00:00Z' / id='article-77' だった場合
SELECT id, title, created_at
FROM articles
WHERE (created_at, id) < ('2026-03-01T00:00:00Z', 'article-77')
ORDER BY created_at DESC, id DESC
LIMIT 10;   -- 読み飛ばしゼロ。(created_at, id) の複合インデックスで安定して速い

カーソル方式のコツは2つ。並び順を 一意になる組 (ここではcreated_atが同値でもidで確定する)にすること、そして(created_at, id)に複合インデックスを張ることです。これで深いページでも速度が落ちません。hasNextPageは「LIMIT 10に対して11件目を取りにいって、あれば次がある」と判定すると正確です。

APIのレスポンスは、page番号の代わりに次のカーソルを返します。

return Response.json({
  items,
  meta: {
    // 取得した最後の行から次のカーソルを組み立てて返す
    nextCursor: items.length === pageSize ? encodeCursor(lastRow) : null,
    hasNextPage: items.length === pageSize,
  },
});

encodeCursorcreated_atidをBase64などに詰めるだけの関数でかまいません。クライアントはそれをそのまま次のリクエストに乗せます。番号を持たないぶん「7ページ目へジャンプ」はできませんが、増え続ける一覧では取りこぼしと重複が消えます。

アクセシブルなページUIにする

見た目はCSSで自由でいいですが、意味は固定します。navaria-label、現在ページにaria-current="page"、無効な前後リンクは「押せるリンク」ではなくspanに。MDNの aria-current解説 でも、ページネーションの現在ページにaria-current="page"を付ける例が示されています。読み上げやキーボード操作を作り込むなら アクセシビリティ実装 もどうぞ。

import Link from "next/link";

type QueryValue = string | number | undefined;

type PaginationProps = {
  currentPage: number;
  totalPages: number;
  basePath: string;
  query?: Record<string, QueryValue>;
  previousLabel?: string;
  nextLabel?: string;
};

function normalizePage(page: number, totalPages: number) {
  return Math.min(Math.max(1, page), Math.max(1, totalPages));
}

// 先頭・末尾・現在ページ前後だけ出し、間は「...」で省略する
function visiblePages(currentPage: number, totalPages: number) {
  const pages = new Set([1, totalPages, currentPage - 1, currentPage, currentPage + 1]);
  return [...pages]
    .filter((page) => page >= 1 && page <= totalPages)
    .sort((a, b) => a - b);
}

// 既存クエリ(q など)を保ったまま page だけ差し替える。page=1 は消す
function hrefForPage(
  basePath: string,
  query: Record<string, QueryValue>,
  page: number,
) {
  const params = new URLSearchParams();

  for (const [key, value] of Object.entries(query)) {
    if (value !== undefined && value !== "") params.set(key, String(value));
  }

  if (page === 1) {
    params.delete("page");
  } else {
    params.set("page", String(page));
  }

  const queryString = params.toString();
  return queryString ? `${basePath}?${queryString}` : basePath;
}

export function Pagination({
  currentPage,
  totalPages,
  basePath,
  query = {},
  previousLabel = "Previous",
  nextLabel = "Next",
}: PaginationProps) {
  if (totalPages <= 1) return null;

  const safePage = normalizePage(currentPage, totalPages);
  const pages = visiblePages(safePage, totalPages);

  return (
    <nav className="mt-8" aria-label="Pagination">
      <ol className="flex flex-wrap items-center gap-2">
        <li>
          {safePage === 1 ? (
            <span aria-disabled="true" className="rounded border px-3 py-2 opacity-50">
              {previousLabel}
            </span>
          ) : (
            <Link
              className="rounded border px-3 py-2 hover:bg-gray-50"
              href={hrefForPage(basePath, query, safePage - 1)}
            >
              {previousLabel}
            </Link>
          )}
        </li>

        {pages.map((page, index) => {
          const previous = pages[index - 1];
          const needsGap = previous !== undefined && page - previous > 1;

          return (
            <li key={page} className="flex items-center gap-2">
              {needsGap ? <span aria-hidden="true">...</span> : null}
              <Link
                aria-current={page === safePage ? "page" : undefined}
                className={
                  page === safePage
                    ? "rounded border bg-black px-3 py-2 text-white"
                    : "rounded border px-3 py-2 hover:bg-gray-50"
                }
                href={hrefForPage(basePath, query, page)}
              >
                {page}
              </Link>
            </li>
          );
        })}

        <li>
          {safePage === totalPages ? (
            <span aria-disabled="true" className="rounded border px-3 py-2 opacity-50">
              {nextLabel}
            </span>
          ) : (
            <Link
              className="rounded border px-3 py-2 hover:bg-gray-50"
              href={hrefForPage(basePath, query, safePage + 1)}
            >
              {nextLabel}
            </Link>
          )}
        </li>
      </ol>
    </nav>
  );
}

クライアント側でボタン押下だけ差し替えたいなら、useSearchParamsを読み取りに使い、変更時は新しいURLSearchParamsを作ってrouter.pushします。戻り値は読み取り専用なので、直接setしないのがコツです(さっき書いたとおり、ここでハマる人が多い)。

"use client";

import { usePathname, useRouter, useSearchParams } from "next/navigation";
import { useTransition } from "react";

export function usePageQuery() {
  const pathname = usePathname();
  const router = useRouter();
  const searchParams = useSearchParams(); // 読み取り専用
  const [isPending, startTransition] = useTransition();

  function goToPage(page: number) {
    // toString() でコピーしてから書き換える。元のオブジェクトはいじらない
    const params = new URLSearchParams(searchParams.toString());

    if (page <= 1) {
      params.delete("page");
    } else {
      params.set("page", String(page));
    }

    const queryString = params.toString();
    startTransition(() => {
      router.push(queryString ? `${pathname}?${queryString}` : pathname);
    });
  }

  return { goToPage, isPending };
}

どこで使うか(実務のユースケース)

1. ブログやドキュメントのアーカイブ。 記事が増えても初期表示を軽くでき、page=4のURLを検索結果やSNSから直接開ける。AdSenseやSEOを考えるなら、各ページに 通常のリンクで到達できる ことが大事です。ここは無限スクロールにせず番号送りにする理由そのものです。

2. ECやSaaSの検索結果。 検索語・カテゴリ・価格帯・並び順をURLに残せば、同じ結果をそのまま共有できます。Claude Codeには「フィルター変更時はpageを1へ戻す」と必ず明示します。これを書かないと、5ページ目で絞り込みを変えて「0件に見える」事故が起きる。僕は2回やりました。

3. 管理画面のテーブル。 請求一覧・ユーザー一覧・問い合わせ一覧では、ページサイズの上限、権限フィルター、CSV出力との整合が効いてきます。表示ページとエクスポート件数がズレると運用事故なので、metaを共通化しておく。

4. 学習コンテンツの一覧。 読者が数日に分けて戻ってくるので、URLで続きの位置を復元できると離脱が減ります。一覧の途中から戻れる設計は、CTAを Claude Code研修・導入相談無料チートシート につなぐときにも効きます。

よくある落とし穴

ページ番号を信じすぎる。 page=-1 page=abc page=9999は必ず来ます。UIから出ない値でも、URLを直接書き換えれば送れる。サーバー側で1以上の整数に丸め、最終ページ超えは最後のページにする。

検索条件をページリンクから落とす。 q=react&page=2で進んだのに次リンクが?page=3だけになると条件が消えます。リンク生成関数は必ず既存クエリを受け取り、pageだけ差し替える。

現在ページを色だけで示す。 視覚的にわかっても支援技術には伝わりません。aria-current="page"を1つだけ付ける、navにラベルを付ける、無効リンクを本物のリンクにしない。

件数クエリを毎回重くする。 大規模DBでCOUNT(*)が高いなら、条件に合わせたインデックス、概算件数、上限つき表示を検討します。深いページが遅いなら、そこだけカーソル方式に切り替えるのが効きます。

戻るボタンの体験。 クライアントstateだけでページを変えると履歴に残らないことがあります。pushStateはセッション履歴にエントリを足すAPIで、低レベル挙動は MDN History pushState にありますが、Next.jsでは通常Linkrouter.pushを使い、履歴に残すか置換するかを明示します。

よくある質問

Q. オフセットとカーソル、結局どっちを選べばいい? URLを共有したい・任意のページへ飛びたいならオフセット。新しい行が増え続けて重複や取りこぼしを避けたいならカーソルです。記事一覧や検索結果はオフセット、通知やログはカーソルが基本線になります。

Q. page=1をURLから消すのはなぜ? 共有リンクが短く安定し、/articles/articles?page=1が同じ内容で二重化するのを防げます。SEO的にも正規URLが1つに寄るので扱いやすくなります。

Q. カーソル方式で「3ページ目へジャンプ」はできない? 番号を持たないので、原則できません。任意ジャンプが要件なら、主役をオフセットにするか、ジャンプは諦めて「前へ/次へ」だけにするか、どちらかを最初に決めておくのが安全です。

Q. 無限スクロールとの違いは? 無限スクロールは下に近づくと自動で継ぎ足す方式で、ユーザーはページを「送り」ません。戻る操作・フッター到達・SEOの難しさがあるので、設計思想ごと別物です。比較と実装は 無限スクロール実装 にまとめています。

Q. Claude Codeに頼むとき一番効く一文は? 「実装後に境界値(page=0, abc, 9999, 検索あり/なし, 最終ページ)のテスト観点を箇条書きで出して」です。これだけで自己点検のチェックリストが返ってきて、レビューがそのまま回ります。

実際に試した結果

今回のコードは、page未指定・page=1page=0page=abcpage=9999・検索あり・検索なし・最終ページ・1ページしかない検索結果、の9パターンを手元で確認しました。一番効いたのは2つ。page=1をURLから消したこと と、検索条件を変えたとき最終ページに丸めたことです。URLが短くなり、冒頭の「共有したら1ページ目」みたいな事故が消えました。

そして個人的に一番の収穫は、着手前に「オフセットかカーソルか」を口に出して決める癖がついたことです。これを決めずに書き始めると、ログ一覧でオフセットの二重表示にあとから気づいて、結局カーソルに書き直す——という遠回りを、僕は何度もやってきました。先に1分考えるだけで、その丸ごとが消えます。

ページネーションは小さな部品ですが、記事一覧・検索・管理画面・収益導線の全部に効いてきます。Claude Codeには実装だけでなく、方式の選択・URL設計・APIメタ情報・アクセシビリティ・境界値テストまで一度に頼むのがおすすめです。テンプレやチェックリストをそのまま使いたい人は 教材一覧 に整理しています。より広いClaude Code運用は 入門ガイドプロンプト改善Tips もどうぞ。

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Masa

この記事を書いた人

Masa

Claude Codeの実務活用、導入設計、収益導線改善を検証しているエンジニア。10言語の技術メディアを運営中。

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