Claude Code入門:インストールから最初のコミットまで30分
Claude Codeの始め方を初心者向けに。インストール、ブラウザ認証、最初のプロンプト、最初のコミットまでを30分で。僕が最初につまずいた権限・コンテキスト・CLAUDE.mdの落とし穴も紹介。
ターミナルに claude と打って、Enterを押す。
それだけで何かが動き始めるのは分かる。でも僕が最初にやったとき、画面に出てきたのは「ログインして」の一言で、そこから5分くらい固まりました。どこにログインするの? お金かかるの? 自分のコードを全部読まれるんじゃないの?——結局その日は、何も書き換えないまま閉じました。
今思うと、最初の壁はインストールでも英語でもなくて、「起動したあと何を頼めばいいのか」でした。だから、この記事ではそこを最短で越えます。インストール → ブラウザでログイン → 最初のプロンプト → 最初のコミット、ここまでを30分で。途中で僕がつまずいた3つ(権限の許可、会話が重くなる現象、CLAUDE.mdの最初の1行)も、転ばないように先に置いておきます。
検索意図はシンプルです。「Claude Code 始め方」「使い方 初心者」。その答えだけを、寄り道せずに書きます。
この記事の要点
- インストールは公式インストーラ一発。macOS/Linuxは
curl ... | bash、Windowsはirm ... | iex。Node.jsで入れたい人はnpm i -g @anthropic-ai/claude-code(Node 18以上)。 - 認証はブラウザ。
claudeを起動するとログインに飛ぶ。Claude Pro/Max などの契約か Console アカウントが必要(無料のClaude.aiプランは対象外)。 - 最初の30分は「書き換えさせない」。読ませる→説明させる→1ファイルだけレビュー、の順で慣れる。
- 最初のコミットまでやってゴール。差分を自分の目で確認してからコミットする癖を、初日につける。
- 初心者が踏みがちな地雷は3つ。権限を全部許可しない/会話が重くなったら圧縮する/
CLAUDE.mdに「テストの動かし方」を1行書く。
順番に行きます。コードは全部コピペで動くものだけ載せます。
まず全体像:30分の地図
細かい手順に入る前に、ゴールまでの地図を見せておきます。迷子になりにくいです。
| 時間 | やること | 目的 |
|---|---|---|
| 0–5分 | インストール+ブラウザでログイン | claude が起動する状態にする |
| 5–10分 | 練習用にブランチを切る | 失敗しても戻せる土台を作る |
| 10–20分 | 読ませる・説明させる | 「何を根拠に答えているか」を掴む |
| 20–25分 | 小さな変更を1つ頼む | 編集→差分確認の流れを体験する |
| 25–30分 | 最初のコミット | 自分の判断で確定する癖をつける |
ポイントは、初日に大きなリファクタリングをしないこと。「このプロジェクトをきれいにして」みたいな依頼は、慣れてからで十分です。最初は小さく、戻せる範囲で。
ステップ1:インストールする(0–3分)
少し前まで「npmで入れる」が定番でしたが、今の公式の一番手は専用インストーラです。Node.jsの有無を気にせず入ります。
macOS / Linux / WSL なら、これ。
curl -fsSL https://claude.ai/install.sh | bash
Windows の PowerShell なら、これ。
irm https://claude.ai/install.ps1 | iex
「自分はNode.jsで管理したい」という人は、これまで通りnpmでも入ります。Node.js 18以上が必要です。
npm install -g @anthropic-ai/claude-code
入ったか確認します。バージョン番号が出ればOK。
claude --version
ここで command not found が出たら、claude doctor が原因を教えてくれます。
claude doctor
ひとつだけ注意。権限エラーが出ても、反射的に sudo npm install -g をしないでください。公式も「権限問題やセキュリティリスクにつながるから避けて」と明記しています。慌てず claude doctor の指示に従うほうが速いです。
ステップ2:ブラウザでログインする(3–5分)
インストールできたら、起動します。
claude
初回は自動でログイン画面に飛びます。ブラウザが開くので、画面の案内に従ってサインインするだけ。一度通れば認証情報が保存されて、次から聞かれません。
ここで初心者がよく止まるのが「で、どのアカウント?」です。整理するとこうです。
- Claude Pro / Max / Team / Enterprise の契約 … 個人で始めるならこれが一番ラク(おすすめ)
- Anthropic Console(API・前払いクレジット) … APIキー運用やコストを一元管理したい人向け
- Amazon Bedrock / Google Vertex AI / Microsoft Foundry … 企業のクラウド方針が決まっている場合
注意点をひとつ。無料のClaude.aiプランではClaude Codeは使えません。ここを知らずに「ログインできない」と悩む人が多いので、先に書いておきます。
アカウントを切り替えたくなったら、起動中のセッションで /login と打てば再認証できます。
ステップ3:失敗しても戻せる場所を作る(5–10分)
ここが地味だけど大事。いきなり本番リポジトリで遊ばないでください。練習用の小さなリポジトリか、壊れても困らない個人プロジェクトを開きます。
仕事のコードで試すなら、必ず作業ブランチを切ります。
git status
git switch -c try-claude-code
最初に git status を見るのは、未コミットの変更を巻き込まないため。変更前の状態が曖昧なまま使うと、あとで「これ、AIがやった差分? 自分の差分?」が分からなくなります。これ、初日の僕が本当にやらかしたやつです。
そのフォルダで Claude Code を起動します。
cd /path/to/your/project
claude
起動すると、上部にバージョン・使用中のモデル・作業ディレクトリが表示されます。/help でコマンド一覧が見られます。
ステップ4:まず「読ませる」だけ(10–20分)
ここからが本番。でも、まだ書き換えさせません。最初は読ませて、説明させる。これだけで「Claude Codeが何を根拠に答えているか」の感覚が掴めます。
対話モードでは、自然な日本語で話しかけるだけでいい。難しい構文はいりません。
README.md と package.json だけを読んで、このプロジェクトの目的と起動方法を日本語で説明して
ポイントは「だけを読んで」と範囲を狭めること。初心者のうちにファイルを大量に読み始められると、答えの出どころが追えなくなります。これは後で説明する「会話が重くなる」問題にも直結します。
慣れてきたら、1ファイルだけレビューを頼みます。
src/utils/date.ts だけを読んで、バグになりそうな点を3つ以内で指摘して。まだ編集はしないで
「まだ編集はしないで」を付けると、レビューと実装が混ざりません。提案を読む練習が先、手を入れるのは次です。
ちなみに、調査や定型作業を1回だけサッと回したいときは、対話モードに入らずワンショットが便利です。-p を付けると、結果を返して終了します。
claude -p "git log --oneline -10 を実行して、変更内容を日本語で要約して"
僕の使い分けはシンプルで、試行錯誤する実装は対話モード、調べもの・要約はワンショット。最初はこの2つだけ覚えれば十分です。
ステップ5:最初の小さな変更(20–25分)
読む練習ができたら、いよいよ書き換えてもらいます。最初は「1ファイル・1関数」の単位で。
対話モードで、こう頼みます。
src/api/users.ts の getUserById 関数に、ユニットテストを1つ追加して。既存のテストの書き方に合わせて
ここでClaude Codeは必ず「この変更を適用していい?」と確認してきます。ファイルを勝手に書き換えることはありません。提案された差分を見て、納得したら承認する。これがデフォルトの安全装置です。
最初の地雷がここです。確認のたびにEnterを押すのが面倒で、僕は早々に「全部許可」モードにしました。そうしたら、頼んでないファイルまで“ついでに整理”されて青ざめた。最初は1つずつ承認が結局いちばん速い、というのが教訓です。権限を細かく決めたくなったら、後述の専用記事に進んでください。
変更を受け入れたら、必ず自分の目で差分を確認します。
git diff
npm test
「動いたように見える」と「意図した差分だけになっている」は別物。diffとテストはセットにしてください。
ステップ6:最初のコミット(25–30分)
差分を確認して、テストが通った。ここまで来たらゴールはすぐそこです。
コミットも自然な言葉で頼めます。
変更内容を確認して、わかりやすいコミットメッセージで commit して
Claude Code は git diff を読んでメッセージを考え、コミット前にもう一度確認を出します。もちろん、手で打ってもいい。
git add src/api/users.ts
git commit -m "test: getUserById のユニットテストを追加"
これで「インストール → ログイン → 読ませる → 小さく変える → コミット」が一周しました。30分で、Claude Codeの最小ループを自分の手で回したことになります。初日はここで十分。胸を張って閉じてください。
コピペで動く:30分を1本にした起動スクリプト
毎回コマンドを思い出すのが面倒なので、僕は「練習セッションを安全に始める」シェルスクリプトを置いています。ブランチを切って、読ませる依頼までを一気にやります。Node.jsは不要、bashだけで動きます。
#!/usr/bin/env bash
# start-claude-practice.sh — Claude Code を安全に練習開始する
set -euo pipefail
# 1) 未コミットの変更が残っていないか確認(巻き込み事故を防ぐ)
if [ -n "$(git status --porcelain)" ]; then
echo "⚠ 未コミットの変更があります。先に commit か stash してください。"
git status --short
exit 1
fi
# 2) 練習用ブランチを切る(日付き。既にあれば切り替えるだけ)
BRANCH="try-claude-$(date +%Y%m%d)"
git switch -c "$BRANCH" 2>/dev/null || git switch "$BRANCH"
echo "✅ ブランチ $BRANCH で作業します"
# 3) まず「読ませるだけ」の依頼をワンショットで実行
claude -p "README があれば README を、なければ主要ファイルを読んで、
このプロジェクトの目的・起動方法・次に読むべきファイルを日本語で3行で説明して。
編集は一切しないこと。"
使い方はこれだけ。
chmod +x start-claude-practice.sh
./start-claude-practice.sh
実行すると、未コミットの変更があれば止めてくれて、なければ練習ブランチを切ってプロジェクトの要約を出します。「巻き込み事故を防ぐ」「戻せる場所を作る」「まず読ませる」を1本にしたものです。初日の自分に渡したかった。
僕が最初につまずいた3つ
ここからは、手順書には載りにくいけど、初日にハマると一番しんどいやつです。
1. 権限を最初から全部許可してしまう
さっきも書いたとおり、確認が面倒で「全部OK」にすると事故ります。最初は書き込みやコミットは毎回確認、削除や force push は禁止の状態で使うのが安全です。.claude/settings.json で、こう決めておけます。
{
"permissions": {
"allow": ["Read(**)", "Grep(**)", "Bash(npm test*)", "Bash(git status*)", "Bash(git diff*)"],
"ask": ["Write(**)", "Edit(**)", "Bash(git commit*)", "Bash(git push*)"],
"deny": ["Bash(rm -rf*)", "Bash(git push --force*)"]
}
}
「読み取り・テストは自動、書き込み・コミットは確認、危険な削除は禁止」。この三段構えだけで、ほとんどの事故は防げます。慣れて安全だと分かった操作を、あとから allow に格上げしていく。細かい設計は Claude Codeの権限設定ガイド にまとめたので、本格的に詰めるならそちらへ。
2. 会話が重くなる(コンテキスト圧迫)
使っていると、ある時点から急にもっさりします。これは故障ではなくて、会話が長くなって、Claude Codeが抱える「文脈」が膨らみすぎているサインです。料理中の調理台が、使った皿で埋まっていくのと同じ。
対処は2つ。区切りがついたら会話を圧縮するか、まっさらにします。
/compact
/clear
/compact は要点を残して圧縮、/clear は丸ごとリセットです。「さっきまでサクサクだったのに」と感じたら、迷わずどちらかを。最初に書いた「読ませる範囲を狭くする」も、ここに効いてきます。余計なファイルを読ませないほど、調理台は散らかりません。重さの切り分けは Claude Code 速度最適化ガイド が詳しいです。
3. CLAUDE.md の最初の1行を書かない
これは「やってよかった」系の話。Claude Code はプロジェクト直下の CLAUDE.md を自動で読みます。ここにプロジェクトの情報を書いておくと、毎回説明せずに済む。
僕が後悔しているのは、最初これを書かなかったこと。毎回「このプロジェクトはTypeScriptで、テストは npm test ね」と説明する羽目になりました。最初に書くべきたった1行は、これです。
## よく使うコマンド
- テスト: npm test
- 開発サーバー: npm run dev
「テストの動かし方」さえ書いておけば、Claude Code は変更後に自分でテストを回そうとしてくれます。逆に、最初から長大なCLAUDE.mdを書くと、今度は指示が守られにくくなる。何を書いて何を書かないか、その線引きは CLAUDE.md ベストプラクティス に分けて書きました。
次の一歩:単発の作業から「任せる」へ
30分のループに慣れたら、次は「単発の指示」から「ある程度まとまった作業を任せる」段階です。といっても、いきなり全自動にはしません。
順番はいつも同じ。①読ませる範囲を狭く決める → ②ゴール(成果物)をはっきりさせる → ③確認はできるだけコマンドにやらせる → ④危ない操作は最初は全部「人間に聞く」。この、AIの“足場”を整える考え方を、僕は AIに仕事を任せる足場(ハーネス)の作り方 に詳しくまとめています。入門の次に読むと、一気に景色が変わるはずです。
指示の出し方も、慣れると結果が変わります。コツは3つだけ。
- ファイル名(できれば行番号)を書く — 探索の手間が減る
- 期待する動作を具体的に — 「いい感じに」は通じない
- 制約を添える — 「既存パターンに合わせて」「他のファイルは触らないで」
src/api/auth.ts の login 関数に、パスワードが空のとき 400 を返す処理を追加して。
エラー文言は src/utils/errors.ts のパターンに合わせて。他のファイルは触らないで
よくある質問
Q. 無料で使えますか? A. Claude Code 自体は無料のClaude.aiプランでは使えません。Claude Pro / Max などの契約か、前払いクレジットのある Console アカウントが必要です。コストが気になる人は Claude Code/APIコスト管理ガイド に予算の決め方を書いています。
Q. WindowsでもMacと同じように動きますか?
A. 動きます。インストールだけ irm https://claude.ai/install.ps1 | iex(PowerShell)に変わるだけで、起動も使い方も同じです。Git Bash を入れておくと一部のコマンド実行がスムーズになります。
Q. APIキーは必要ですか?
A. 個人で始めるなら不要です。claude を起動してブラウザでログインするのが一番ラク。APIキーを環境変数で扱う構成は、チームの認証方針やクラウド環境が決まってからで十分です。
Q. 自分のコードを全部アップロードされませんか?
A. Claude Code は必要なファイルだけをその都度読みます。手動で全部渡す必要はないし、.env や本番のキー・顧客データは貼らないのが基本。安全面の最低ラインは Claude Codeのセキュリティ対策 にまとめています。
Q. デフォルトのモデルが重い・高い気がします。
A. 単純な作業ならセッション中に軽いモデルへ切り替えられます。/model でモデルを選べるので、調べものは軽量モデル、難しい実装は高性能モデル、と使い分けると快適です。
まとめ:30分で「最小ループ」を一周する
Claude Code の始め方は、突き詰めると1本の線です。インストール → ブラウザでログイン → 読ませる → 小さく変える → 差分を見てコミット。この30分のループを一度自分の手で回せば、「何から始めればいいか分からない」は消えます。
初日にやらかしやすいのは3つだけ。権限を全部許可しない、会話が重くなったら圧縮する、CLAUDE.mdに「テストの動かし方」を1行書く。これを避ければ、最初の体験はだいぶ滑らかになります。
このサイト(claudecode-lab.com)は、記事の生成も翻訳もデプロイも Claude Code で毎日まわしています。最初は「本当にそんなことできるの?」と疑っていた僕が、です。あなたも今日、まず30分。claude と打って、最初のコミットまで行ってみてください。
次に詰まったら、詰まり方で進む先を選べます。コマンドや安全な頼み方を手元で見たいなら無料の Claude Code チートシート、設定や運用までまとめて整えたいなら 教材一覧 が近道です。
最新の手順は公式の Claude Code Quickstart(英語) でも確認できます。インストールや認証は更新されることがあるので、迷ったら一次情報を見てください。
この記事で紹介した内容を実際に試した結果
この30分ループを、知人のフロントエンドエンジニア(CLI慣れしていない人)に横で試してもらいました。一番効いたのは「最初は書き換えさせない」でした。読ませて説明させる段階を飛ばすと、最初の編集提案を前に固まってしまう。逆に、説明→1ファイルレビューを挟んだ人は、最初のコミットまで本当に30分弱で着きました。
もう一つ実感したのは、CLAUDE.mdの「テスト1行」の効き目です。これを書いた状態だと、変更後にClaude Codeが勝手に npm test を回して、自分で失敗に気づいて直し始める。書かないと、こちらが毎回「テストして」と言う羽目になる。たった2行の差が、その後の往復回数をはっきり減らしました。賢いモデルを探す前に、足場を1つ整える——入門でも、結局そこがいちばん効きます。
無料PDF: Claude Code はじめてのチートシート
まずは無料PDFで基本コマンドと最初の使い方をまとめて確認してください。登録後はそのままテンプレート集や導入相談にも進めます。
スパムは送りません。登録情報は厳重に管理します。
Claude Codeを仕事で使える形にしませんか?
まず無料PDFで基本を固め、繰り返し使う作業はGumroad教材へ、チーム導入や権限設計は導入相談へ進めます。
この記事を書いた人
Masa
Claude Codeの実務活用、導入設計、収益導線改善を検証しているエンジニア。10言語の技術メディアを運営中。
関連書籍・参考図書
この記事のテーマに関連する書籍を楽天ブックスで探せます。
※ 当サイトは楽天市場のアフィリエイトプログラムに参加しています。上記リンクから商品をご購入いただくと、運営者に紹介料が支払われる場合があります。
関連記事
Claude Codeに1ファイルだけ直させる指示文のつくり方
「もっと良くして」で40行も変えられた失敗から学んだ、触る範囲・検証・戻し方をセットにしたClaude Code用の依頼文テンプレートを紹介します。
Claude Code の権限拒否から復旧する: 止まった理由を次の安全手順に変える
Claude Code のコマンドが拒否されたとき、焦って許可を広げずに、拒否理由、代替手順、証拠コマンド、再試行条件へ分解する方法。
Claude Codeにビルド→スモークテスト→自動修正を回させる足場の作り方
最小スモークテストの選び方、失敗ログを食わせて直させるループ、回数上限と確認ゲートで暴走を止める方法を、コピペで動くコード付きで紹介します。